ArchLinuxをThinkPadにインストールする
ArchLinuxをThinkPadにインストールした
ArchLinuxとは
非常に軽量で自由度の高いLinuxのディストリビューションです。有名なUbuntuやCentOSはインストール後はある程度誰でも使えるようになっていますが、Archははじめからなんでも揃っているわけではないので使う人を選ぶと思います。
ArchLinuxのメリット・デメリット
メリット
デメリット
- インストールがめんどくさい。
- インストールしてもはじめはブラウザも日本語環境も何もない。
- 安定性がない。
Archがどうしても敷居が高くて無理という方はUbuntuを使ってLinuxに慣れたり、ManjaroなどのArchベースのディストリビュージョン)を使って慣れておくと良いと思います。
必要なもの
環境
今回はGPTで、パーティション分割にはgdiskを用います ブートローダはBIOS、UEFI両方に対応(インストール方法は違う)しているgrubを用います。
インストールメディアの作成(Macの場合)
今回はUSBメモリからArchをインストールする。
$ hdiutil convert -format UDRW -o arch arch.iso $ diskutil list $ df # /dev/diskX のMounted on を確認する /Volumes/XXX $ diskutil umount /Volumes/XXX $ sudo dd if=arch.dmg of=/dev/diskX bs=1m
Wifiの設定はインストールしてから行うため、インストール作業は有線LANで繋いで行います。
BIOSから起動順序変えて、ブートします。
SSHでMacBookProから接続
ThinkPadでの操作
# ip addr # IPアドレスを確認 # passwd # rootパスワードの変更 # systemctl start sshd
以下 MacBookProから操作
SSH接続
正直この作業をすべて手打ちで行うのが面倒なのでブログの内容をコピペします。 別のPCからssh接続して、作業を行います。
$ ssh root@192.168.XX.X
パーティション分割
パーティションの分割作業はパーティションテーブルがMBRかGPTかで異なります。 MBRにもGPTにも対応しているのがpartedですが正直なところ使いにくいので今回はGPT専用のgdiskを使います。 そして今回はデュアルブートではないのでSSD(またはHDD)の中身吹っ飛ばします。 デュアルブートにしたい方は別のサイトを参考にしてください。 また、今回はsdaにインストールするため、別の場所にインストールされる方は間違えないようにしてください。
# lsblk # gdisk /dev/sda
gdiskの使い方は割愛。
1 537MB fat32 EFI system boot,esp 2 2147MB ext4 Linux swap 3 237GB Linux filesystem
私と同じようなパーティション分割を行った方は下と同じ作業ですが、私と違う構成にされた方はファイルシステムの初期化とパーティションのマウントの作業などが異なります。
ファイルシステムの初期化
# lsblk /dev/sda # mkfs.vfat -F32 /dev/sda1 # ESPの初期化 # mkfs.ext4 /dev/sda3 # ext4のフォーマット # mkswap /dev/sda2 # swapの初期化 # swapon /dev/sda2
パーティションのマウント
# mount /dev/sda3 /mnt # mkdir /mnt/boot # mount /dev/sda1 /mnt/boot
ミラーの選択
# vim /etc/pacman.d/mirrorlist
Source : Japanを一番上に持ってくる
ベースシステムのインストール
# pacstrap -i /mnt base base-devel
Enterですべてインストール
fstabの生成
# genfstab -U -p /mnt > /mnt/etc/fstab
新しくインストールしたシステムにchrootして作業します。
# arch-chroot /mnt /bin/bash
ホストネーム、タイムゾーン、言語、rootパスワードの設定
# echo [HOST_NAME] > /etc/hostname # ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime # エリア設定 # vi /etc/locale.gen # en_US.UTF-8の行のコメントを外す。 # locale-gen # echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf # hwclock -u -w # passwd
ブートローダのインストールと設定
GRUBはBIOSでもUEFIでも使えますが、手順が異なります。 ここではUEFIの場合の方法を記述します。
# pacman -S grub efibootmgr dosfstools efibootmgr # grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot --bootloader-id=arch_grub --recheck --debug # grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
chroot環境から抜け、シャットダウンする
# exit # shutdown -h now
起動ディスクを取り出して、起動してArchが立ち上がれば成功です。